催眠レイプ

男であれば誰でも、女性を自由にしたいという願望を持っているはずだ。

色々な努力をして口説いてホテルなどに連れ込んで…という面倒な手間を全部省いて、いきなり抱ければ最高だ。しかし現実には色々な努力をした結果、上手くいかない事がほとんど。とはいえ、いきなり強姦するような腕力はないし、勇気もない。社会道徳だってあるから絶対不可能だ。

アダルトビデオやマンガなどでは、こういう時「催眠術」で普通なら相手にされないような美女を自由にコントロールして肉体を弄ぶというような話になるが、そんなのはあくまでファンタジーである…と、つい最近まで考えていた。

 

 

私は早田一人。さえない教職員で、生徒達にもバカにされ女性にも相手にされないような男だ。

ある日、授業の教材を探しに書店で本を物色していた所、たまたま催眠術に関する本を見つけた。興味本位で手にとって見ると、あくまでファンタジーだと思っていた事件の数々が現実に起きていた。19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパで催眠術ブームがあったらしい。その後技術が発達してくると色々な犯罪に利用されるようになったという。私が夢にまで見た「催眠レイプ」の事例は山ほどあった。私はこの事実を知ったとき、すっかり催眠術の魅力に取り付かれてしまった。

本業をおろそかにするほど熱中し、色々な本を読み催眠術の方法を勉強した。しかし、勉強すればするほど術を身に付ける難しさを思い知る。所謂「催眠レイプ」を実際に行うほどの人間は ずば抜けた技術を持っていた。心理学を専攻した学者や精神科の医者といった専門家でなければできない特殊な事例だった。

 

とはいえ、私は素人ながらある程度の術のベーシックな部分を理解し、ほんの軽い暗示のような催眠術なら、なんとかなるようになった。もちろん「催眠レイプ」出来るような強力な事とは全然無関係であり、歯痒い思いをしていた。

まず、私は当初、催眠術をかけようと思う素人ならば誰でも思いつく小道具の振り子を使っていた。教師という職業柄、催眠術をかける相手には不自由しない。大人しい生徒、口の堅そうな生徒、友達の少ない生徒など私の実験台にしてもバレないように気を使って毎日のように練習した。

 
 

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