令嬢教師・英子
「妄想」 |
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しかし、秋次は教育とは無縁の企業家であった。「教育よりもとにかく金儲け優先」という彼の打ち出した経営方針に反旗を翻した優秀な教職員の多くが次々と学園から去っていく。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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二人の目線の先には、このところ学園の建て直しで、教員の意識改革に乗り出した副理事長、毛利英子の姿がある。 |
創立者、元秋の長女英子は、フランスのソリボンス大学歴史学科を主席で卒業するほどの才女である上に、幼少の頃から培った馬術の腕前もかなりのものであった。 松木「副理事長の権限を傘に改革だの粛正だの声高に訴えているらしいじゃないか…」 学園の改革にあたって、就任当初はなるべく波風を立てる事なく穏便に物事を解決していこうと努力していた英子であった。しかし、完全にぬるま湯に浸かってしまい感覚がマヒしてしまった教職員の前では、一年が過ぎた最近は、ついつい毛利一族であり、副理事長であるという権限をちらつかせながら、強い口調で彼らを叱責してしまうことも多い。 |