淫蝶・第五話

 
作 :
二次元世界の調教師
挿絵:
やみげん

「校長先生、さすがでございます。来られたばかりの吉野先生を、もうここまで……」
「ははは、こんな色白のお美しい女性を、いつまでも放って置くわけにはいきますまい」
「全く同感でございます」

ーー教頭先生まで、こんなことを!?

 そのお話ぶりから、お2人がこれまでにもこんなSMプレイに興じられていたことがわかりましたが、校長先生はともかく教頭先生まで同じ穴のムジナだったことに、私は大きな衝撃を覚えていました。お2人はほぼ同年代のようでしたが、ロマンスグレーでダンディーな、学校の先生とは思えない校長先生に対して、教頭先生はごま塩頭の小柄でかつ貧相な男性です。ちょっと私の主人と似た感じで、真面目しか取り柄のないような、学校の先生によくいるタイプの方でした。

 温厚で人当たりが良く几帳面なので先生方には信頼されているようですが、お年頃の女生徒たちからは、キモイ、などと陰口を叩かれ敬遠されています。失礼ながら私も、この人に抱かれたいなどとは絶対に思わないでしょう。よく似たタイプの主人も間違いなく女性にはモテないので、私はこれっぽっちも浮気を疑ったことはありません。

「吉野先生、実は教頭先生も同好の士なのです。これからは一緒にあなたの調教に手を貸して頂くことになります」
「よろしいでしょうか、吉野先生……」

 教頭先生は何だかオドオドして申し訳なさそうにそうおっしゃったのですが、続く校長先生のお言葉は私にとって絶対でした。

「良いも悪いもあるものですか、教頭先生。吉野先生に選択の余地はありません。なぜなら、彼女はセックス奴隷なのですから。ソレ、ご覧なさい」

 教頭先生にまじまじと見つめられていると言うのに、私はネットリと嫌らしく校長先生にご奉仕してしまう口の動きを止めることが出来ません。

「私のナニに嬉しそうにむしゃぶり付いて、おしゃぶりを止めないのですよ。こんな淫らな女性はセックス奴隷で十分です。教頭先生も遠慮なく、この欲求不満の人妻をかわいがってやりなさい」

ーーそんなこと、言わないで!

もう体の方は完全に主人を裏切り、連日校長先生に抱かれて女の歓びを貪っている私ですが、それは体だけの関係と割り切って辱めに耐えているのです。「欲求不満の人妻」と言うレッテルを貼られてしまうのは、何よりも辛いことでした。だから抗議の意味を含めて校長先生に視線を上げましたが、にらみ付けるなんてとんでもないことで、それはただ「ご奉仕」しながらウットリと緩ませているマゾ牝の表情を晒しただけのことでした。

「どれ、もう離しなさい。私のムスコがふやけてしまいます」

 校長先生が宝物を引き上げようとすると、私は名残惜しげにじっと出て行く物を見つめいつまでも舌を絡ませているのですから、「欲求不満の人妻」だと蔑まれても文句は言えないと思いました。そして口が解放されても、ハアハアと荒い吐息を洩らすばかりで何も言葉を発することは出来ません。

「ではお近付きのご挨拶に、教頭先生にご奉仕させて頂きなさい」

 すると教頭先生は照れ臭そうに頭を掻きながらズボンのファスナーを下ろし始めました。

「青蝶のマドンナにしゃぶって頂けるなんて、夢のようですよ……」

ーーマドンナだなんて……

作品提供は、
「新・SM小説書庫」様

inserted by FC2 system